釣行や安全について


[ 釣行について ]


ミニボートは準備・片付けに結構な時間と手間がかかります。備忘録と参考までに記載。


準備

持ち込み品などの準備はできるだけ前日までに終わらせて当日は積み込みのみ(10分程度)。
7時~14時あたりまでの長時間釣行がほとんどなのできちんと睡眠を取る。釣行の前々日くらいからお酒は飲まない。
現場に到着したら、海の様子を伺って、ボートを下ろして各種セッティング開始(30~50分程度)。


持ち込み品

ボートに持ち込んでいるものは以下の通り。これをどうにかコンパクトに、重心を考えつつ積み込みます。

小型船舶操縦士免許証・船検証船舶免許や船舶検査について
法定備品ミニボートや法定備品について
燃料(ガソリン10L / オイル1L、作成は基本ガソリン4L / オイル80mL、使用はガソリン2~3L / オイル40~60mL程度)
携帯電話・モバイルバッテリー
認識旗
クーラーボックス・氷(ロック・ブロック1つずつ、釣れたら帰りにロックを買い足し)
飲み物(スポーツドリンクやお茶やジュースなどと保険に経口補水液、季節によって量は調整)
食べ物(朝ごはんをきちんと取るので、おにぎりやパンなどの軽食やおやつ)
オール・パドル
パラシュートアンカー
タモ網・ギャフ
タックル・ジグやその他釣具・締め具
カメラ(YouTube用)
単1電池数本(サメ対策)
アネロン(酔い止め)


点検・出航

船体・船外機・燃料の点検、同行者との通信チェック、最終持ち込み品チェック(10分程度)。
その後、ボートを出して3~5分のアイドリングを行って問題がなければ出航。


片付け

帰航したらボートから車へ道具を積み込み(30~50分程度)。
帰宅後、船外機の塩抜き、同時進行で車・船体・タックル・その他道具類の水洗(40~60分程度)。
すべて完了で拭き取って片付け(10~20分程度)。


*

[ 安全について ]

安全策については、どれだけ備えても備えすぎということはないと思っていますので、
できるだけの安全策を取れるように心がけています。基本は自己責任です。
少しでも危ないかもと思ったら絶対に無理をしない。


釣行人数

釣行の際、どれだけコンディションがよくても絶対に1艇では行かないことにしています。
幸い釣り仲間に恵まれていますので、最低でも2艇からの釣行と決めています。


天候

当たり前ですが、釣行に向けて必ず、潮汐・風向・風速・うねり・注意報や警報などをチェックします。
海上では天候が急変することも多々あるので、釣行中も雲行き・風・波・気温などには十分に気を配る。

例えば、急に冷たい風に変わった場合には雨に警戒した方がいい、とか
積乱雲があり黒い雲が出てきて冷たい風がふいてきた場合には落雷の可能性が高い、などよく言われていますが、
体感で判断しなければいけない場面も絶対にあると思うので、ここらへんは予報を過信せずに経験値を上げていかないとと思う。

海上保安庁 – MICS緊急情報配信サービス
気象庁(天気予報・海上予報・気象警報や注意報・海上警報・天気図など)
米軍台風情報
WindyGoogle play / iTunes
ウェザーニュースGoogle play / iTunes
tenki.jpGoogle play / iTunes
Yahoo!天気・災害Google play / iTunes


潮汐

沖縄は基本的にリーフ(珊瑚礁)に囲まれているため、
干潮時にリーフ部分の水位が1mもないということも少なくありません(もちろん、時期・場所・地形にもよります)。
そのため、帰航時間をシビアに考えておかなければ、帰ろうと思ったら座礁…ということにもなりかねないので注意が必要。

また、リーフエッジ(リーフと外洋の境目)では、波浪やうねりによって白波が起こることもあります。
強い白波をボート斜め後方から受けた場合、その波に乗ってしまい舵が効かず滑るように回頭しながら一気に前方に押されるブローチングという現象により転覆する確率が高くなります。その他、船尾から追波が打ち込み水没するプープダウンという現象もあります。
よって、白波が立つ日は出航しない、というのが一番ですが帰航時に白波が…ということもちょくちょくあるので、白波に遭遇した際のことも考えておかなければいけないと思います。

じゃあ白波が立っていない場所を通ったら大丈夫じゃん、と思いますが、そういったところでは、
リーフカレント(離岸流)という現象が起こっていることもありますので、なんにせよ出航~帰航時は特に要注意。

気象庁 – 潮位表
YAMAHAマリン – 天候予測と天候が急変した時の対応
宮崎海上保安部 – 転覆のメカニズムと対策について
社団法人 関東小型船安全協会 – 追波を受けての航行PDF



連絡手段・アプリ

まず、出かける際には必ず、家族に行き先とおおむねの釣行時間を伝えるようにしています。

出航の際には、携帯電話の持ち込みと防水に問題がないかを確認し、同行者との各種通信チェックを行います。
現状、共有しているアプリは、トランシーバーアプリ・位置情報共有アプリです。
他にもビーコンアプリなど様々あるようなので、色々と試していきたいと思っています。

Zello Walkie Talkie(Google play / iTunes
Life 360(Google play / iTunes


保険

自然が相手なので、細心の注意を払っていたとしても万が一があるかもしれません。
こういったことは起こってからでは遅いので、備えとしてプレジャーボート用の保険に入っています。
釣り仲間に紹介してもらった保険屋さんで補償内容を相談しながら組み立てました。
費用は年間で1万数千円程度。補償内容はざっくり以下の感じ。

対人(遊泳者・ダイバー・衝突相手の人員)
対物(他船・港などの漁業施設・港湾施設・桟橋など)
捜索(人間の捜索救助・船の捜索など)
傷害(自船の搭乗者)
船体(自船の船体損害)
死亡

他にも釣具保険であったり、1日単位で入ることのできる保険や最近だとLINEのつり保険など、
色々あるようなので、折を見て試してみたい。


最終手段

海上で事故に遭遇した場合、目撃した場合などは海上保安庁への通報となります。
海の「もしも」は118番 です。

また、海上保安庁 118番の日PDF緊急通報「118番」PDFによると、
携帯電話のGPS機能を起動させた状態で通報すれば、通報者の正確な位置を把握することができるらしい。
となるとGPSを常時起動にしておくべきだけど、バッテリー消費も気になるので併せてモバイルバッテリーも忘れないようにしたい。

要件によっても順番は変わってくるが、基本、複数人での釣行なので、何かあった場合はまずは同行者への連絡、
最終的には海保と考えています。できる限りは頼らずに済むように釣行したい。