2020年1月25日(土)12時35分13秒、海をなめるな!ぺろぺろ丸は、生まれて初めて転覆しました。
(カヤックで沖にいる際に自分だけ落水したことはあるけど転覆したことはない…)
それにより、結構というか、かなり凹みまして…、ブログを書くような気にもなれず、年度末ということもあって忙しく、
現実逃避に家でスモークチキンを作ったり、他にもやることがたくさんあったため、
長らく期間が空きましたが、そろそろ書いてみます。
ただ幸いなことに同乗者はなく、自身は大した怪我もなく、海保・民間等に救助してもらうようなほどのこともなく、
ボートを沈めたり流されたりすることもなく、どうにか何とか大事には至らなかったのですが、
その時の状況、自己反省や今後の課題など、また注意喚起も含め、色々と詳しく書いていこうと思います。
リーフエッジから立つ白波が主な原因(他にも色々)ですが、
特に沖縄では、ミニボート・ゴムボート・手漕ぎ~足漕ぎカヤックなど、
リーフ地からの出船というのは多々あるかと思いますので、こうならないように安全上の何かの参考になればと…。
*
ちなみにぺろぺろ丸は、厳密にはプレジャーボートという扱いになっていて、
5馬力の船外機で船検を通しているのですが、転覆についての報告義務などがあるのかがわからなかったため、
一応、海保に問い合わせたところ、同乗者がいない、または同乗者が怪我や死亡などしていない場合、
登録しているボートが沈んだり流されたりしていない場合などには報告は特に必要ないということでした。
*
動画はこちら。5馬力FRPボートが白波で転覆する瞬間から曳航までです。
地味なわりに長いです。転覆シーンだけを観たい方は、03:40あたりから。40秒ほどで転覆します。
*
ここからは、日時や天候・海況から各状況について詳しく書いていきます。
[ 日時・場所 ]
2020年1月25日(土)12時35分13秒、沖縄県西海岸
※時間が詳細なのは、いつも釣行の動画を撮影しているのですが、たまたま転覆までの映像が残っていたからです
*
[ 天候・海況 ]
天気は曇り時々晴れ。気温は朝が20度前後~その後は25度前後。水温は表層で22~23度程度。
潮汐は大潮。満潮8時すぎ・干潮14時すぎ。
風は基本は南東(時間によってちょくちょく変わっていた)で2~5m/s。うねりは0.3m~0.6mくらいだったはず。
*
[ 朝~昼までの状況 ]
風が南東ということで久々に夏のポイントでの釣行。ミニボート3艇・足漕ぎカヤック1艇。
朝7時半すぎの出航。早朝は風も波もほぼなし。昼にかけて少しずつ風と波が出てくる感じに。
水深100m~200m程度の流し。時間とともに風と潮の流れが同調してパラシュートアンカーがあまり効かず、
結構な速さで流されるので、着底からラインスラッグを取ってしゃくる回数は2~3回が限度。
潮はかろうじて流れている感じがするもののかなりの釣りにくさ。
この日は14時すぎの干潮だけど、リーフのポイントのため、大潮の干潮時には浅くなりすぎて戻ることができない傾向に。
15時ごろ戻りくらいのタイミングまでやるか、早めの撤退にするかを相談。
結果、早めの撤退に決定。
この日転覆するとは夢にも思っていないのはこいつです。
*
[ 転覆までの状況 ]
撤退決定が12時20分ごろ。水深100m~120m程度地点と陸からそう遠くない位置にいて、
ちょうど移動しようと思っていたので、パラシュートアンカーを回収してすぐに戻り始める。
午前中よりも風と波が出てきているので戻り時速は10km/hいかないくらい。
ボート3艇のうち1艇と足漕ぎカヤックは先に着岸。そして、トランシーバーアプリで徐々に白波がたってきているとの連絡が入る。
潮の入れ替えタイミングにはちょっと早いような気もするけど、陸に近づくにつれ、確かに波がたってきているのがわかる。
ここのポイントは、大体、沖合450m~500mあたりがリーフエッジで、そこから白波が立つ形になる。
リーフエッジを越えると水深はリーフやスリットによるがおおむね2m~5m程度。
戻りながら白波のたつタイミングを観察すると、大体1~3分の間隔で中サイズの後に大サイズが来る感じ。
これまで見てきた感じだとリーフエッジにスリットが入っている箇所は白波がたちにくい。
リーフエッジ手前までにタイミングと位置を調整して、次に大きな白波が過ぎたらスリットの箇所から入る。
*
[ 転覆時の状況 ]
大きい白波がたった。すぐにスリットからエントリー。リーフエッジを越えた。
いいタイミングだったみたいだ(勘違い)。首がもげる勢いで前後を交互に見ながら入っていく。
思いのほか浅くなっているようなので、ペラが当たらないよう一旦アクセルを緩めて、船外機を1段チルトアップする。
(今思うとなんで止まったのか…。)
と、すぐに後ろから大きめの波が2つ迫ってきている。やば。即アクセルをあける。
(今思うとなんで前進したのか…。)
1つめの波を越えた。が、越えた波の砕け具合が想定よりでかいし、波が右斜め後方から来ている感じ…。死角…。
そして、先ほど見えていなかった?その後に発生?成長?した?さらにもう1波も迫ってきている。
まずい。これは2つめの波の上り斜面に貼りつかないとまずいかも。
2つめの波、アクセルをあけるもなんか1つめより小さい…。と思ったらもう越えてた…。
(今思えば中サイズの波と大サイズの波の間に小~中サイズの波がもうひとつあったのが見えていなかったのかも…。)
3つめの波。さっきの2波より確実にでかい…。このタイミングで来るって聞いてないけど…。
左前に進路を向けて、アクセル開ける?緩める?と思った時にはすでに波に乗っかっていてもう操舵不能。
1発で船尾を持ち上げられ復元力を失い、滑るようにゆっくり左回転をしながらの転覆。
完全なブローチング現象…。
転覆の瞬間。なんていやなアングルなんだ。
*
[ 転覆後の状況01 ]
落ちた?と思った時にはもう何がなんだかわからない状態。
上を向いているのか下を向いているのかもわからないし、多少の海水を飲んだと思うけどしょっぱいという感覚も余裕もない。
右目のコンタクトがはずれていたけど全く気がつかなかった。視力0.01なんだけど。
いつのまにかライフジャケットのエアーが膨らんで海面に頭が出た時にようやく完全に転覆したと認識できた。
動画を観返してみるにその間、約10~15秒くらい。体感としてはもっと長く感じた。それにしても着ててよかったライフジャケット。
そこからは、まずボートの確認。ひっくり返ってはいるけど浮いてはいる。
適正な構造と強度を持つボート(検査済)はひっくり返っても18時間以上浮くようにできているらしい。
船首のクリートにパラシュートアンカーが固定されているし、ボートの縁もあるのでどちらかは掴んでいることはできそう。
次に陸の確認。砂浜が見えている。落水時点でリーフエッジは越えていたし、
周囲の地形の様子から沖に戻された形跡もないので沖合400m程度だと思う。
白波で少しずつ陸に寄せられ沖には流れていない感じ。少し安心。
そして足場の確認。リーフがあるところは届くけど、リーフのスリットでは届かない、といった状態。
ボートがひっくり返っている(当たり前)ので、とりあえず、リーフの立てるところでボートを起こしてみることに。
なんとか元に戻るものの海水が半分以上入っていてバランスが取れず、さらに白波に押されてまたひっくり返る。
2回起こしたあとにまたひっくり返されてあきらめた。浮いてるからまあいいか…。
ただ、この時、まずかったのは、足元装備がギョサンだったこと。落水と同時にどこかへ行ってしまって裸足に。
トゲトゲに尖った環礁に立つしかなく片足100箇所ずつくらい切ってしまった。
念のため言っておくとギョサンは全く悪くないです。落水時にギョサンを履いていた僕が悪いのです。
さらに道具の確認。タックルやジグや各種道具類はすべて沈んでしまっているようだ。タックルボックスが浮いている。
船外機と燃料タンク、パラシュートアンカーはボートに固定されている。
ボートのまわりには、パドル・クーラーボックス・ガソリンを入れているクーラーボックス・
中身が全て落ちて空になったタックルボックス・救命浮環が浮いている。
とりあえず、パドルをボートの内側の縁に差し込んで、救命浮環をつかんで腕を通しておく。
ただ、ボートをつかんで、ゆるいバタ足的な感じで陸に向けてゆっくり進むのが精一杯で他の浮いている道具を拾う余力はない。
GoogleMapsでみるとこんな感じの場所。
位置情報共有アプリではこんな感じだった模様。上がぺろぺろ丸。
ちょうどリーフのスリットでスマホが壊れてしばらくずっとこの位置に表示されていた。
*
[ 転覆後の状況02 ]
さて、状況はとりあえず把握したけど、ここからどうしようか。
先に戻ったボート1艇・足漕ぎカヤック1艇は見えているもののこの白波なのでここまでは来られなさそう。
もう1艇(ハンター先輩)は、水深200mオーバー地点まで行ってる様子だったので戻ってくるまでまだ時間がかかりそう。
ひっくり返ったボートを曳航してくれるととても助かるのだけど、この白波の中で曳航すると二次転覆の可能性もある…。
幸い流れは陸向きだし、浮いていればそのうち完全に足がつく所まで流れるか、そこから歩いて引っ張るか、とか考える。
とりあえず、同行者に連絡をしなければとスマホを確認。
TORQUE(G02)は水が入ったようで起動しない…。防水だと思ってたのに…。水に浸かりっぱなしだとだめなのか…。衝撃かな…。
もうひとつ、サブでiPhoneも持ち込んでいたけどこちらも水没…。まじか。
こちらもまずかったことが、防水ケースを忘れ、iPhoneはサブだし、とジップロックに入れていた。完全に油断。
ということは、できることはボートを掴んでおくこと以外もうない。
浮いてゆるいバタ足的な感じで様子見。やっぱり少しずつだけど陸に向かって流れている。
沖から見るとこんな感じらしい。
*
[ 曳航時の状況 ]
そのまま30分くらい浮いて流れにまかせていると、沖からハンター先輩の姿が…!
先に着岸した同行者がトランシーバーアプリで連絡してくれたようだ。
向かいながら、クーラーボックス・ガソリンを入れているクーラーボックス・タックルボックスなどなどを回収してくれていた。
あきらめていたのになんとありがたい…。神か。
そして、一旦、近づいてきてくれて、結構な波のせいかハンターボートになかなかの水が入っていたようで、
ビルジポンプで水を抜いてから、再度、ロープで引っ張ってくれると声をかけてくれた。
その間、落水時点から開きっぱなしになっていたパラシュートアンカーをひっくり返ったボートの上に載せ、
できるだけ抵抗をなくすように準備をする。
この時、パラシュートアンカーを回収するために取り付けているパラコードが首やライジャケに絡まっていることに気づく…。
危ない…。気づかずに引っ張ってもらっていたら首が絞まっていたかも…。ハンター先輩を殺人犯にするところだった…。
回収用のパラコードはおおよそ4m~5m程度。
解こうとするも海にプカプカ浮いて、さらに細い形状と相まって絡み、全然解けない。切ろうにもナイフは海の底。
再度、近づいてきてくれたハンター先輩にナイフを借りて切断。浮きながらというのと疲れで勢い余って軽く足にナイフを刺す…。
四苦八苦しているうちに救命浮環が行方不明。流された。
パラコードは細くて頑丈だし、切りやすく結び直しやすく、使い勝手がよいので多用していたけど、
海中で絡まると解きにくすぎることがわかった。次回からはもっと太い絡みにくいロープにしよう…。
どうにかパラコードを切り解いて、パラシュートアンカーをハンターボートに載せてもらい、そのロープで引っ張ってもらう。
パラシュートアンカーは、船首のクリートに留めているので、船首から引いてもらった方が抵抗が少ないと思ったが、
船外機のバランスなのか、白波の方向なのか分からないが、なかなか真っ直ぐに引く形にならない。
よく見るとまだパラコードが船外機に絡んで曳航を阻害している感じ。残りも切り離す。
その間、ハンター先輩は白波が来た際にはロープを離してボートから距離を取って、
船首を波に向けて白波を乗りこなしている。めちゃくちゃ操船うまい…。
そしてどうにか曳航してもらいつつ着岸。
ハンター先輩は命の恩人…。
*
[ 原因考察と対策 ]
直接的な原因としては、リーフエッジから立つ白波による転覆。になると思う。
間接的な原因としては、大きいものから順に
(1) 白波が来るタイミングや海況の見誤り
(2) サイドフロート未装備
(3) 操船の未熟さ
(4) 油断・慢心
の主に4つだろうか。細かいものは他にもあると思うけど。
(1) については、リーフエッジの前でもっとじっくり止まってタイミングを計るべきだった。焦り・急ぎすぎた。
また、ちょっとでも厳しいかもと思ったら、無理に戻らず、時間をかけてでも沖で様子見をするべき。
干満時間は潮見表通りのぴったりではないし、風やうねりなどでも海況は変わる。
自分の行くポイントの海況パターンをもっとよく観察し続けないといけない。
(2) については、次回の釣行までに必ずサイドフロートを装備する。
海をなめるな!ぺろぺろ丸は、FRP製のミニボートですが、
船底形状が「ストレートV(鋭いお椀型)」になっており、横波に弱いです。
以前からサイドフロートを装備しないとと思っていたのですが、なかなか実行できずにいました。
痛い目をみてからでは遅いですね…。
サイドフロートがあれば転覆していなかったか?と言われたら不明ですが、やっぱり必ず装備しておこうと思いました。
(3) については、なんであのタイミングで止まってしまったのか・なんで白波に船首を向けずに前進したのか、
などなど、思うところはあるけど、タラレバを言ってもしょうがないので、日々の釣行で意識して操船するしかない。
できたら軽い白波の立つ日に練習したいけど…。それは難しいだろうか…。
(4) については、今回のポイントは夏場の釣行ポイントで、白波には何度も遭遇しているので慣れた気になっていた。
完全な油断・慢心…。気合を入れ直して今まで以上に緊張感を持って釣行しなければ…。
*
[ その他課題 ]
まず、上記以外でよくなかったこと。
■ 足元装備がギョサンだったこと。
転覆の際に脱げてどこかへ行ってしまって、尖った環礁に対して裸足…。片足100箇所以上切りまくった…。
これまで釣行中に蒸れるのが嫌でギョサン一択だったんだけど、次回からは絶対に底の厚い脱げないものを履く。
■ 連絡手段の確保に失敗したこと。
TORQUE(G02)が水濡れ状態になるなんて全く想定していなかった。これはどうしたらよかったのだろうか…。
iPhoneをサブとして持っていたのだけど、防水ケースを忘れてジップロックに入れていた。
サブ機を持ち込む際もちゃんと防水ケースに入れておかねば。新たな防水スマホどうしようかな…。
■ パラシュートアンカー回収用のパラコードが首や体に絡まったこと。
パラコードは強度的にも問題ないし、切り・結びもしやすいので多用していたが、
長いパラコードは海中ではふわふわしていてかなり絡む。落水時に絡んだら解くのは至難の業…。
今後は、長めに使用するロープはパラコードではなく、太めの絡みにくいロープを使用する。
■ 必要装備・備品が沈んだり流れたりしたこと。
パラコードが絡んだ際に切ろうと思ったらナイフが無い…。
ナイフや他必要そうなものは体に固定しておかなければいけない気がする。
法定備品かつ何かと必要になるロープは、複数をタックルボックスやガソリンとかと一緒に保管していたが流されていった…。
今回はハンター先輩のロープで曳航してもらえたけど、自分でロープを用意しないといけない場合にはアウト。危ない…。
ロープ・必要備品については、どうにかボートに固定する方法を考えないと。いざという時に使えないと意味がない。
■ 船外機の後処理をミスったこと。
ボートがひっくり返っているので、もちろん船外機は完全に海水に浸された状態。
その後は船外機のことまで考える余裕はなく、普通に持ち帰って、翌日に修理へ持っていったのだけど、
水没状態の場合、極力、空気に触れないよう海水や真水(可能なら真水のぬるま湯がよさげ)に浸しておいて、
すぐに修理に持っていった方がよいらしい。今考えると当たり前だけど、やっぱりすぐ酸化するよね。
■ 当日、旧正月だったこと。
沖縄では旧暦で行事を行うことが多いのですが、その日、2020年1月25日(土)は旧正月でした。
いわゆるあの世のお正月です。あの世と言われるとちょっと想像してしまいます。
旧盆や旧正月などの旧暦の行事は満月や大潮に当たるようにうまい具合に設定されているよう(昔の人すごい)で、
やっぱりその前後は潮の動きが激しいのでしょうか。今後は旧暦も気にしておこう…。
■ 前厄っぽいこと。
あまり信じてはいないのですが、なんか今ちょうど前厄に当たる年っぽい。
最近、何かしら怪我とかよくないことが続いているし、一応、お祓いしてこようかな…。
あとは、よかったこと(よくはないんだけど…)。
■ 同乗者がいなかったこと。
ぺろぺろ丸の相棒は中々釣りに行けないので、基本的には1人で乗っているんだけど、
たまーに人を乗せたりする。今回は誰も乗せていなくて本当によかった…。
■ 単独釣行ではなかったこと。
元々、動力付き2艇以上じゃないと釣行しないと決めている。今後も単独釣行は絶対しない。
ハンター先輩が荷物も確保してくれて、曳航もしてくれて本当にありがたかった。あの白波で…。
今後、もし誰かにトラブルがあった時には同じようにしないとな。
■ ライフジャケットを装着していたこと。
転覆からの落水は何がなんだか分からない状態になる…。エアーが膨らめば自動的に海面から頭を出すことができる。
その後も浮いていられるというのはかなり重要なことだと体感した。今後もボート上では絶対にはずさない。
■ ボートが無事だったこと。
ボートはひっくり返っても浮くということがわかった。流されたり、沈することがなくてよかった。
■ 運がよかったこと。
転覆の際、リーフのスリットに挟まったり、入り込んだりしなくてよかった…。
気温が25度前後・水温が23度程度と結構高めだったので、低体温症にならずに済んだ。
翌週あたりからかなり冷えたので週がズレてたらやばかったかも。
それと、後で聞いた話だと水深100m付近でサメっぽい魚探の反応が出てたらしい。もしいたなら寄ってこなくてよかった…。
*
沈んだ物・流された物・壊れた物・無事だった物はこんな感じ。
[ 沈んだもの ]
■ タックル(ベイト用・スピニング用全部)
■ ジグ(鉛・鉄・タングステン・160g~300g×30~40本程度、ほぼ200g以上)
■ タックルボックス内の道具(フックやリングなどの仕掛け・締め具・リーダー・プライヤーたち・ナイフ・計測器・諸々全部)
■ タモ・ギャフ
■ 椅子
■ ロッドホルダー2個
■ モバイルバッテリー・電池複数・防水袋・乾いた布複数
■ ギョサン(4L・左足)
[ 流されたもの ]
■ 救命浮環(途中まで持っていたけどパラコード切断時に離した)
■ 認証旗(ポールが折れて根本のみ残っていた)
■ 消火用バケツ(法定備品)
[ 壊れたもの ]
■ カメラ(SDカードは大丈夫だった)
■ スマホ(TORQUE・iPhoneの2台)
■ 船外機(修理には持っていったものの色々あるのでこれは後日書く)
[ 無事だったもの ]
■ ボート(浮く)
■ ライフジャケット(エアーは膨らんだけどボンベ交換可能)
■ パラシュートアンカー(船首のクリートにつながっていた)
■ 船外機の外部タンク(船外機につながっていた・後日洗浄)
■ ガソリンと混合燃料作成容器のケースおよび法定備品(拾ってもらった・後日洗浄)
■ クーラーボックス(拾ってもらった・中身は全部ロスト、おやつはアポロだった)
■ 空のタックルボックス(拾ってもらった)
■ 海人用クバ笠(拾ってもらった)
■ パドル(拾ってボートの縁に収納)
もし、落水することがあれば、ボート・救命浮環・クーラーボックス類・タックルボックスは浮きますので、
それにつかまって浮力を確保するとよいと思いました。もちろん、ライフジャケットの着用は必須。
タックル類や大事なものについては、ロープなどでボートに固定しておけばよかったのかも、とも考えましたが、
しかし、それらが環礁・岩などに引っかかったり、ボートの浮力を低下させたりすることも考えられないこともないので、
転覆した際の道具類についてはきっぱりあきらめて、命の確保を第一にした方がよいかもとも思い直したり。
やっぱり色々と考えてしまいます。
*
今回、沈んだ・流された・壊れたものなど多々ありましたが、買い直しや修理にかかる費用が結構というかかなり重い…。
でもそれは完全に自業自得。高い勉強代ということでよい方向に昇華しなければ。
ただ、海に人工物を色々と沈めてしまったこと、
もちろんわざとではないのですが、海を汚してしまったのはとても反省しています…。
これから沈めた倍以上にゴミを拾うようにしますので許してください…。
また、せっかくの楽しい釣行時間なのに色々とご心配やお手間をおかけした同行者の皆さんにも申し訳なかったです…。
それから、気に入っていたタックルや備品など壊れるまで大事に使うはずだったのですが、それができなくなってすごくくやしい。
いい仕事をしてくれていた道具たちに申し訳ない…。
*
これまで「ミニボートは転覆しやすい」という言葉は、様々な媒体で何度も目にしてきましたが、
まさかこんなタイミングで実感することになるとは全然思っていませんでした。
これからは「ミニボートは転覆しやすい」は、家訓にして代々伝えていきたいと思います。
ただ、今のところ、ボートでの釣りを辞める気は全くありませんので、時間はかかると思いますが、
今回の反省を活かして、安全装備の確保、道具・備品の買い直し・見直し、他、修理・整備などなど、
また、釣行の際には、今まで以上に重々に気をつけて、緊張感を持って臨んでいきます。
こうならないよう、自分にプレッシャーをかける意味でこの船名にしていたんだけど、
絶対言われるよな… 海… なめてないです…
もし、また次回、転覆するようなことがあれば「海をなめてた!ぺろぺろ丸」に登録名を変更したいと思います。
すごく気持ちわかります
自分はいつも一人で二馬力してますが、去年の年末 辺野古沖でガーラと格闘中に想定外の波でやられました。
それ以来 安全のために色々考えて実行してますが おすすめはPLBですアマゾンで5万ぐらいで売ってます
ブログアップ楽しみにしてますよー
田中さん
コメントありがとうございます!
想定外の波…、一人での転覆はかなり恐怖ですね…。これは体験した人しか分からないですよね;;
辺野古あたりは行ったことがないのですが年末あたりはやっぱりどこも荒れるのでしょうか…。
PLB調べてみます!ありがとうございます。
安全には重々に気をつけつつ、今後もボート釣行していきますので、また見に来ていただけるとうれしいです…!
本日2馬力ミニボートを購入したものです。
記事、大変勉強になりました。
常に貴殿の記事を思い出しながら、安全第一で海に出たいと思います。
素晴らしい記事を公開していただき感謝です。
ひねもすさん
コメントありがとうございます!
2馬力ミニボート購入おめでとうございます。
課題に対しては、可能な限り実装してかなり前から復帰しておりますが、やはりトラウマはなかなか消えないですね…。
何かしら安全の対策の参考にしていただけたら、記事にした甲斐がありとても幸いです。
お互い気をつけて楽しい釣行をしていきましょうね。