ボート釣行の際、波の方向や大きさによって、または、大雨などでボート内に水が溜まることがある。
航行中、今まででは一度だけ旧ぺろぺろ丸で、天候急変からの30~40mm程度の大雨の際、10cmちょっとくらいの水が溜まったことがあります。
それ以外だと、パラシュートアンカーの上げ下ろし、離着岸のタイミング等で若干の水が入ることがある程度。
新艇ハンターボートではまだ水が溜まったことはなし。
ハンターボート自体は不沈構造なので沈むということはないかと思いますが、
ただ、いつ何時何があるか分かりませんので、備えておくにこしたことはない。
ボート内に大量の水が溜まると、船体が小さく軽量なボートは傾いた際、水平姿勢に戻ろうとする力(復元力)が弱まり、
また、その影響で荷物位置の偏りが起こったりしてバランスを崩しやすくなって、海中への転落や転覆などの危険が生じます。
今まで対策としては、こういった手動の排水ポンプを常備していました。
これでも水を抜くこと自体は十分にできますが、両手がふさがってしまうので操船中とかの排水は厳しい。
やっぱ、自動で排水できた方がいいよねということで、ハンター先輩が導入した自動排水装置と同様のものを作ってみました。
ハンター先輩による排水に関する記事はこちら。
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必要なものとしては、以下の通り。
・ 自動排水ポンプ
・ 12Vシールドバッテリー
・ バッテリーチャージャー
・ バッテリーケース(電工ボックスにしてみた)
・ 16mmの絶縁ゴムブッシング(お好みで)
・ 内径18mm~19mmのホースが1mくらい
・ ポンプ固定用のプラのような何か
自動排水ポンプは、水が一定量溜まると自動で感知して排水してくれます。
また、フロートスイッチ等を別に用意する必要もなく、これ1つで事足りるのでとてもシンプル。
電圧・電流は12V/3A、サイズはおおまかに縦14cm・横8cm・高さ10cm程度、重量は500g程度。
ホース接続口の内径は19mmと記載されていますが、18mmでもちゃんとハマりました。
底の黒いパーツがワンタッチで外れるようになっていて、ゴミ等を吸い上げてしまった際にはすぐに排除できる感じ。
あと、排水する水量が結構すごい。バケツ程度の水はあっという間に無くなります。
12Vシールドバッテリーは、魚探でも使用しているので共用にしようかとも考えたけど、念のため追加で購入。
魚探も自動排水装置もバッテリー切れになったらいやだし…。
とりあえず2個で運用してみて、重すぎとか何か不満があれば1個での運用を試してみようと思う。
12V用のバッテリーチャージャーは1つ持っているんだけど、事務所と自宅のそれぞれに置いておこうと思って追加で購入。
こちら、LED表示で充電量が分かるので便利。また、過充電防止等の機能もついていて安心。
バッテリーケースは、以前、100均のプラボックスにコード穴をあけて使っていたのだけれど、
バッテリーが2個になると入らないし、強度的にも防水的にも不安。
何かよさげな代用できるようなケースはないかなーと探していたら、電工ボックスがいいよと教えてもらった。
そして、上記のバッテリーが2個ちょうど入るケースを発見。フタが透明なので開けなくても中の様子が分かって便利だし、
フタの縁にはゴムが貼られているので防水もばっちり。留め具もしっかりしてて理想通りのケース。
保護等級は、IP65。
探してて思ったのは、こういった電工ケースって内部にネジ穴等の突起があって、
通常の内外の寸法以外に「有効寸法」という実際に使える空間のサイズが記載されているので、
バッテリーのサイズをきっちり測ってから買った方がいいと思います。
このケースは本当に有効寸法に対してバッテリー2個がぴったり。シンデレラフィット。
絶縁ゴムブッシングは、電工ケースに穴をあけた部分に装着して海水等の侵入をふせぐ作戦。
まあビニテ等でも処理はできそうだけど、せっかくなんで使ってみたら何かそれっぽくなって満足。
ホースは、ホームセンターとかで普通に売ってる園芸ホースを購入。1mで数百円程度。
上にも書いたけど、適正サイズは内径19mmですが18mmのものでも問題なくつけられました。
むしろ18mmの方が抜けなさそうでいいかもしれない。
ポンプ固定用のプラについては、ポンプ自体が小さく底面積がそんなにないので、
ボート内に置いた際にあまり安定せずに横向きに倒れていたりする。
ポンプの吸込口は底面にあるので、底面積をできるだけ広げて横に倒れないようにしたい。
アクリル板とかでもいいんだけど、ホームセンターでA4サイズくらいで700~800円とかする。
なので、100均で代用できそうなものを探してみた結果、
アクリルの引き出し的なやつ・カードスタンド的なやつ・網状のカゴをみつけたので、そのうちのどれかを使ってみることに。
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あとは、排水ポンプが自動で排水するように配線、
電工ボックスに穴をあけて、絶縁ゴムブッシングを取り付けて配線を通す。
ハンター先輩とINO@沖縄さんに手伝ってもらって、というか安定のほぼやってもらうことにw
電工ボックスにあける穴を徐々に広げていく際、こんな道具もあるよと、シャーシリーマーなるものを教えてもらった。
こんな便利なものがあったなんて。後日、即購入w 次回から手動での穴あけが捗りそうw
後日、ポンプ固定用のプラは、とりあえず網状のカゴを加工してみた。
元々、穴があいている上に、ポンプ下部の穴と完全に一致していたので新たにあける必要がなかった。
ネジはM4がぴったり。長さは5mmくらいがよさそう。
これで全作業完了。
自動排水装置はテストをしてみて、現状、特に問題なく動いているけど、
釣行時には、故障や不具合の発生等も考慮して、一応、手動の排水ポンプも持ち込みます。
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自動排水装置作成後の釣行はまだ1回だけ。
その際、結構な波・うねりだったけど、海水は全くと言っていいほど入らなかった。
ハンターボートの安定感は本当に素敵。
できればボート内に海水とか入ってほしくないけど、自動排水装置の効果も見てみたいような…
何だかもどかしい感覚w
まあ動いてはいるし、安全対策・備えとしてはまたひとつ進歩できたかな。
バッテリーの持ちは全然問題なさそうだけど、一応、もう少し様子見。
他、当面の艤装としては、夏場のポイントへのエントリーが砂浜からになるので、ドーリーのタイヤをビーチタイヤにしたいところ。