購入してから特にボートの艤装はしていなかったのですが、トランサムボードがかなりヘタってきていたので、
どうにかしないと… と 結構、長らく思い続けて、先日、ようやく交換しました。
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トランサムボードは、船尾の外側部分、船外機を固定するところになります。
ずっと「トランザム」と思っていたw 正しくは「トランサム」なんですねw
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元々の購入した状態がこちらで、木製のトランサムボードなのですが、上半分くらいが劣化してきて少しずつぽろぽろと…。
これは危ない…。海上で船外機ポロリなんてことになったら命に関わる…。ジギングとかカンパチどころじゃねえ…。
この部分、構造的にはボートに直接ビス的なものが打ち込まれているようなのですが、一度はずしてみないと詳細がわからない感じ。
はずさないとわからないけど、はずしたら簡単にはつけられなさそう… という何とも決断し難い状態。
艤装に詳しい人やDIYに長けている人だと特になんてことない作業なんだろうなと思うのですが、
艤装初心者の僕はボートに穴を開けたり、打ち込んだりというのは全くやったことがないし、基本、不器用なので本当にこわい…。
前に乗っていたカヤックでは、若干ばかりの防水処理をしたことはあるのですが、
これが船外機付きのボートになると格段に浸水の恐怖が増してなかなか手をつけられません。
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しかし、そろそろやらねば危ない、というのと、雨で週末の釣りが休み、ということで思いきってはずしてみました!
バールのようなものでバリバリと。
劣化している部分は、結構、簡単に取れるけど、していない部分は、思いのほか強くくっついています。
やっぱやめようかとも思いましたがw もう引き返せないw 引き続き、バリバリ取っていきます。
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全部取ってみるとこんな感じに。やっぱり、ボートに直接ビスが打ち込まれている。
取っ払った部分をみてみると、接着剤とコーキング剤で止められている感じ。
船体に若干残ったコーキング跡や接着跡をきれいに拭き取ってから、あああ…、とうとうはずしてしまった…。とちょっと後悔w
ですが、よくよく見てみるとビス穴はもう空いているし、もしや、そんなに難しくないのでは?と希望が出てきました。
(低レベルw)
取り払った部分は、上辺が劣化して形をなしていないので、ボートの接着跡を計ってみる。
そうすると、台形型なのですがそこは無視して(いいのか?w)、単純計測で、およそ両辺ともに220mm、厚みが18mm程度。
これならなんとか作れそうじゃーん!と早速ホームセンターへ。
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素材は、はじめアルミ板にしようかなとも思ったのですが、
2馬力ハンターボートの友人がトランサムボードのアルミちょっと滑るかも?と言っていたのを思い出した。
じゃあ、木の方が食い込みがよさそう+ビス打ちが簡単そう+劣化時に交換しやすそうかな?というのと、
ただ、木板のみではちょっと不安だったので同サイズのゴム板を接着すればもっと食い込みがよさそうと考えて、
木板+ゴム板に決定。
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両辺とも20mmずつ大きくして、240mm角で作ってみる。あと、このボート、ヘリの部分があるのでそちらもきちんと計測。
ヘリ内厚が18mm程度、ヘリ厚が2mm程度、ヘリ高が40mm程度。それも計算して作らないといけない。
おおざっぱな図にするとこんな感じです。
購入したものは次の通り。全部で2,000円してないよな?くらいの金額。
・杉板 240mm×600mm×18mm(耐水性は低いけど加工が簡単で耐久性がある)
・ゴム板 30mm×30mm×2mm
・ポリプロピレン対応接着剤(プラ・木・ゴムで使えるやつ。透明タイプがおすすめ)
・コーキング材
・ステンビス(サイズ忘れちゃった…)
こちらは家にあったもの。
・黒スプレー(杉板の耐水性を少しでも上げるついでに色をつける)
・クリアスプレー(杉板の耐水性を少しでも上げる)
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杉板・ゴム板は、購入後、そのままホームセンターの工作室でカット。
カットしたものを持ち帰って、杉板を黒スプレーで着色、その後、クリアをして乾燥。あとは接着のみ!
接着は、元々空いているビス穴をそのまま使う形で計算して、マスキングテープで位置決めをして、
接着剤とコーキング剤を使用しつつ、杉板を貼ってビス止め、その上からゴム板を貼る感じ。もちろんビス穴もコーキング。
接着剤は、色付き・透明タイプの両方を買ってみたんですが、接着時に少したれてきたり、はみ出したりするので、
見栄え的にも気分的にも色付きよりは、やっぱり透明タイプがよさそう。
ただ、この時期、沖縄は梅雨まっさかり…。なかなか接着するタイミングが難しいw
ですが、なんとか晴れ間に接着。完成!
接着時すぐは、接着剤・コーキング剤がゴムの内側でモコモコっとしていたけれど、
固まり始めてから上から押さえて整えれば、まあまあきれいになりました。
そして、先日の釣行で実際に乗ってみたのですが、全然問題なし!防水も問題なさそうだし船外機のグラつきもなし!
なんとか交換を決心してよかったー!やればできるじゃんー!
トランサムボード自作では、もっと硬い木材(ヒノキ・メラミン化粧板等)とか、プラスチックまな板を切って使ってる人もいて、
素材も色々なんだなーと思いました。とりあえず、今回のものはしばらく使用しつつ経過観察。
艤装 = 怖い というイメージでしたけど、
このくらいならなんとか自分でもできることが実感できたので、これから徐々に他部分も艤装してみたいと思います。
慣れている人からすればこのくらいは艤装の内にも入らないかもしれないですが…w