2019年10月1日、沖縄県那覇市の沖縄産業支援センターにて、
沖縄ツーリスト・沖縄海洋資源開発・Ts’products 3社の共同出資で設立された、
環境保全を中心としたSDGs(持続可能な開発目標)に特化した新会社「Rewso(リューソ)」の開所式が開かれたようです。
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まず、SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)とは、
Sustainable Development Goals の略称で、2015年に国連で開かれたサミットで採択された国際社会共通の目標です。
もっと平たく言うと、世界をより平等に平和に楽しく環境にも考慮して地球が続くようにしていこうぜ!って感じですかね。
(他に簡単な言いようが思いつかず雑なまとめ方ですみません)
そのために物事を17の分野に分けて、さらにその分野ごとに5~10個程度の具体的な目標(総計169個)を設定し、
また、期限もきられていて、2016年~2030年までの15年の間に達成しようというふうに掲げられています。
内容としては、かなり多岐にわたるので、詳しくは下記より確認してみてくださいね。
外務省 – JAPAN SDGs Action Platform
外務省 – 持続可能な開発のための2030アジェンダと日本の取組
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で、17に分けられた分野のうち、14番目が「海の豊かさを守ろう」というものになっています。
さらにそこから細かく10個の具体的な目標が設定されているのですが、その中の
「小規模・伝統的漁業者に対する、漁業および市場へのアクセスを提供する」という部分に対する方法のひとつとして、
船上入札システムを開発・導入する、ということを冒頭の新会社「Rewso」がこれから行っていくようです。
詳細は不明ですが、概要としては、競り入札・販売管理システムという感じで、漁師と買い手のマッチング機能を設け、
船上から直接価格交渉ができるようにし、漁業者の経済や技術革新の基盤整備に貢献したうえで、
SDGsの目標に近づけていく、といった狙いになるようですね。
具体的には、来年度(2020年)に沖縄県北部の漁業者向けに導入する予定になっているらしい。
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以前、「Fish Sale」という釣った魚を個人間で売買できる魚専門のオークションサービスの立ち上げが話題になりましたが、
結局のところ、食品衛生面に関する仕組み・漁業権の問題・何か起こった際の責任の所在などなどの問題解決が進まず、
2019年4月1日サービス開始だった予定が延期になっており、現在もまだ開始しておりません。
もちろん、個人間取引と漁業者向け取引では全然別物の話ということはわかっていますが、
こういった魚売買のマッチングにおいて、現在の市場にはない新たなノウハウがどんどん蓄積されれば、
何か特別なシステムでなくても、Fish Sale のようなサービス型、またはアプリ型などとして、
漁業者支援、消費者への安定・安価供給、フードロス問題の解決など、色々な方面でよい方向に発展しそうな気もします。
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SDGs特化のシステム詳細は今のところわからないのでまだ何とも言えませんが、
沖縄の海の環境保全という観点からはとてもよい取り組みだと思いますし、
沖縄県北部で漁業をしている方、これから漁業を始める方も身近にいますし、
これから出てくる情報にも注目したいところです。