海をなめるな!ぺろぺろ丸は、小型船舶免許(小型船舶操縦士免許)2級を取得しています。
そもそもなぜ免許が必要だったのかというと、
「2馬力以上の船外機を搭載するボートや船の長さ(登録長:全長×0.9)が3m以上のボートを操縦する」
場合には、小型船舶免許の1級もしくは2級の取得および船検が必須。
ぺろぺろ丸は、当初から5馬力船外機を使用する想定で、また、船の長さが3m以上ありましたので免許を取得しました。
現在、乗り換えたハンターボートに関しては、船の長さは3m未満ですが、船外機は5馬力になるため、どのみち免許は必要。
対して、2馬力以下・船の長さが3m未満のミニボートに関しては、免許および船検は不要です。
ただし、厳密には諸条件を満たす必要がありますので、詳しくは、国土交通省Webサイト内「免許不要の船舶」をご確認ください。
小型船舶免許の取得方法などについて、興味のある方は、
以前書いたこちら、もしくは、国土交通省Webサイト内「小型船舶操縦免許」をご確認してみてくださいね。
今回、初の小型船舶免許の更新だったのですが、
更新にあたって、調べたことや体感したことなど、一応、記録に残しておきたいと思います。
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この小型船舶免許、基本的には終身有効なのですが、
有効期間というものが設定されており、その期間は「5年間」となっています。
よって、5年に1度の更新が必要になってくるわけですが、更新可能な期間は、有効期間満了日の1年前から満了日まで。
ちなみにどれだけ前倒しで更新を行ったとしてもギリギリでも有効期間が増えたり減ったりすることは特にないです。
もし、有効期間内に更新手続きを行わなかった場合には、免許は「失効」という形になり、
「失効再交付」を受けるまでは小型船舶に船長として乗船することができなくなってしまいます。
更新の際、気をつけなければいけないところとしては、
更新には「講習」の受講と「身体検査」の受検が必須なため、有効期間満了日ギリギリでの更新になる場合、
受けたい日に講習が開催されていない(毎日講習があるわけではないので)、または受講人数オーバーで締切済、
緊急事態宣言等に伴う要請等による講習の中止や受講人数の制限、さらには講習後の申請自体が間に合わなかったりで、
意図せず免許失効… ということもありえますので、比較的、余裕をもって更新した方がよいかと思われます。
ただ、失効したとしても失効再交付手続きを行えば、また免許は有効になります。
自動車免許と違うのは、長らく失効していても失効再交付でまた復活できるというところですね。
しかし、講習時間も料金も1.5~2倍近くかかりますので、免許を使うのであれば失効しないにこしたことはない気がします。
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更新の方法としては、以下の2通りから選択可能。
(A) 更新機関(海事代理士有)での更新
(B) 個人での申請(直接または郵送)
基本的に更新に必要な講習・身体検査はどちらも更新機関での受講・受検が必須。
講習は1時間程度、身体検査は視力・聴力・健康かどうかの確認くらいの極々簡単なものです。
(A) のメリットとしては、上記必須事項を含め、書類の作成から申請まですべて更新機関で完結するので楽。
デメリットとしては、申請に海事代理士手数料(2,500円前後~5,000円前後)がかかること、
免許到着までに1~2週間程度の時間がかかること。
(B) のメリットとしては、書類作成から申請まですべて自分で行うので海事代理士手数料(上記同様)がかからないこと、
即日免許発行可能な運輸局での申請が可能で、申請に問題がなければすぐに免許がもらえること。
デメリットとしては、講習・身体検査は更新機関で受講・受検、書類作成・申請を自分で行うので難易度が高く手間がかかること。
費用に関しては、更新機関等によってかなりの幅がありますが、おおむねは以下の通り。
・講習1コマあたり3,000~4,000円程度、
・身体検査が700~1,000円程度
・印紙代が1,350円
・海事代理士手数料が2,500円前後~5,000円前後程度
・(B) の場合、別途、運輸局までの交通費や郵送代金等が加算
よって、非常にざっくりですが、(A) ならおよそ7,000~12,000円程度、(B) なら6,000~8,000円程度という感じでしょうか。
ちなみに僕は、免許を取得した機関で更新(A) を行ったのですが、全部で7,000円程度でした。
また、免許は8日後に郵送されてきました。
まとめると更新方法の選定としては、
手間をかけたくない・免許到着まに時間がかかっても問題ないという場合には(A)がよさげ、
すぐに免許がほしい・自分でやってみたい・手間がかかっても1円でも安くしたい・慣れてるという場合には(B)がよさげ、
という感じでしょうか。
僕は次回の更新も断然 (A) で行う予定。
(A) は「船舶免許更新」等で検索すると各地域の更新機関が出てきますので、比較してみるとよいかと思います。
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小型船舶免許の更新や方法等については上記の通りですが、今回、初めて知ったのが「返納確約申請」というもの。
基本、更新前の旧免許証は、更新申請時に更新機関に預けて、運輸局で無効化された後に新免許証が届くという流れらしい。
ということは、通常であれば、新免許証が届くまでの間、免許不携帯になってしまう。
ちなみに船舶免許の不携帯(コピー不可)は10万円以下の過料…。こわすぎる…。
新免許証の到着までは大体1~2週間程度かかるということだったので、その間はボート釣行ができないことになる。
一応、免許更新を行ったタイミングでは、7月の4連休前で沖縄は確実に台風の影響を受けるというのは分かっていたのだけど、
もしかしたら急に逆回転しはじめて海況が落ち着いたりして釣りに行けるかもしれない。
困ったなと、更新機関に方に尋ねてみたところ、
「返納確約申請」をすれば、新免許証が来るまでの間、旧免許証をそのまま保持できますよとのこと。
申請自体はとても簡単、旧免許証のコピーを取ってもらって預け、ペラ1枚の書類に氏名・住所等を書いて、
「更新手続き中に船舶に乗船する必要がある」みたいな項目に印をつけるだけ。
ただ、有効期間が伸びるわけではないので、あくまでも有効期間内の新免許証が届くまでの措置。
あとは、新免許証が届いたら、旧免許証は運輸局に返納しなければいけないくらい。
後で調べてみた感じでは、更新機関によってはこの申請にお金がかかるところもあるようでしたが、
僕が免許更新を行った機関では特に費用はかからず無料でした。
まあ結局、連休は釣りに行けなかったんだけど、こういう申請ができるということが分かってよかった。
写真は貴重な新旧の免許証が揃っているところ。その後、旧免許証は返納。
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最後に小型船舶免許の更新の一連の流れまとめ(ぺろぺろ丸の場合)。
(1) 更新方法を決める(僕は更新機関での更新を選択)
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(2) 更新機関の決定(僕は免許取得した機関を選択)
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(3) 講習日程の確認と予約(僕はWebサイトで確認して電話で予約)
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(4) 当日。講習と併せて身体検査や証明写真の撮影もあるので1時間ほど早めに会場到着(こちらの機関は写真撮影も込み)
※必要なものは旧免許証のみ。住所変更した場合は本籍記載の住民票・写真撮影込みではない場合は証明写真
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(4-1) 書類記入。2~3枚だった気がする。所要時間3分。
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(4-2) 身体検査。主に視力検査、両眼共0.5以上で合格。聴力・健康確認は極々簡単なもの。所要時間5分。
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(4-3) 写真撮影。バストアップを1枚。所要時間30秒。あとは待ちの時間。
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(5) 講習。1時間、内、15分くらいは講習用テキストを抜粋しての講義・読み合わせ、残りはビデオ鑑賞。
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終了
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(6) 新免許証の郵送待ち(僕の場合は8日で到着)
早く着きすぎた待ち時間を除けば、講習前手続き10分程度、講習1時間の計70分程度できっちり完了。
講習人数は、たしか老若男女20人弱くらいだったかな。
ちなみに講習用のテキストはこんな感じ。A5サイズで、計138ページのフルカラー。これはもらえる。
内容は、小型船舶の心得から、事故・安全、点検・保守、法令・ルール、環境についてなどもりだくさん。
免許取得時のテキストと同じような内容だけど、忘れてることもあるし、何回読んでも問題ないのでありがたい。
あとは5年後の更新を忘れないようにしようw